



何かに明かりを灯すように、マッチを擦る音で作品はスタートする。
津田貴司(electric guitar)と林香織(accordion)によるギターとアコーディオンのユニット「星形の庭」による作品「Breath and Breadth」。
”調和と拒絶、持続と切断、抑制と飛躍など相反する極を往還しながら音楽以前を志向する”
メロディアスに没した数々の音楽とは一線を画した「星形の庭」の美しさ、ぬくもりに似た感覚は、様々な相反する矛盾を大切にしているからこそ、聴き手側の何かに繋がってゆき、そして空想の深さに溶け込んでゆく。ラストの曲
"portfolio"のもつ、人の想像力をそそる、重厚なアンビエンスに身を委ねていると、いつしかまわりは静寂となっている。その静寂も、また彼らの音楽と地続きとなってるようで、いつまでもその余韻に浸ってしまう。
<収録曲>
1. grand guignol
2. cyan moment
3. winter bird, storm glass
4. snowflakes on the wind
5. breath and breadth
6. moonlight collection
7. kite
8. rain tree waltz
9. a friend in kaohsiung
10. portfolio
アーティスト:星形の庭(津田貴司:E.Guitar+林香織:Accordion)
タイトル :Breath and Breadth
フォーマット:CD
レーベル :PNdB-atelier
リリース年 :2019年
試聴はコチラで
→https://soundcloud.com/tsuda-takashi/breath-and-breadth-trailer